かどや製油(2612)優待廃止へ|TOB成立で優待廃止+2027年3月期は無配に

かどや製油(2612)が、株主優待制度の終了を発表しました。廃止までのスケジュールと代替の還元策を確認していきます。
今回のポイント
- 2027年3月期より株主優待制度を廃止することを決議(2026年9月14日取締役会)
- 公開買付け(TOB)が成立することが条件。株式会社ITG-Gホールディングスによる同社株式へのTOBに賛同・応募推奨を表明しています
- 廃止により、2026年3月31日時点の優待対象株主への贈呈(2026年6月中旬発送)が最後となります
- あわせて2027年3月期の期末配当予想を47円→0円(無配)に修正(前期実績は分割前で137円)
- TOBおよびその後の一連の手続により、同社株式は上場廃止となる予定です
- 公開買付けが成立しなかった場合は、配当方針・優待の実施方針を速やかに決定し、あらためて開示するとしています
かどや製油が株主優待制度を廃止
2026年9月14日、かどや製油株式会社は株主優待制度の廃止を発表しました。今回の発表では、株主優待制度の廃止が示されています。
廃止の理由は?
同社は2026年9月14日、株式会社ITG-Gホールディングスによる公開買付け(TOB)に賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨する決議を行いました。この決議は、TOBおよびその後の一連の手続により同社株式が上場廃止となることを前提としたものです。公開買付者によれば、買付価格は2027年3月31日を基準日とする期末配当が行われないことを前提に決定されているため、期末配当予想を無配へ修正し、あわせて株主優待制度も廃止することとしたと説明されています。同社はこれまで、剰余金配当について「連結の親会社株主に帰属する当期純利益の40%」または「連結株主資本配当率(DOE)3.5%」のいずれか高い方を目処としてきました。
何が変わる?

| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| 【廃止前】毎年3月31日現在の株主名簿に記載された株主が対象(年1回・継続保有条件なし) ・300株以上:当社製品等の詰め合わせ(小)=1,500円相当 ・3,000株以上:当社製品等の詰め合わせ(大)=3,500円相当 ごま油や食品ごまなど自社製品の詰合せセットで、2026年は6月中旬頃にヤマト運輸で発送されました(金額相当は優待情報サイト調べ・公式ページには金額の記載なし)。 |
2027年3月期より株主優待制度を廃止します(公開買付けの成立が条件)。 これにより、2026年3月31日時点での優待対象株主への贈呈をもって、同社の株主優待制度は終了となります。すでに2026年6月中旬に発送済みの分が最後の優待です。 あわせて2027年3月期の期末配当予想を1株47円→0円(無配)に修正しました。年間配当金も0円となります(2026年3月期の実績は137円。ただし2026年4月1日付で1株を3株に分割しているため、分割前の金額です)。 ※公開買付けが成立しなかった場合の配当方針・方法および株主優待の実施方針については、速やかに決定のうえあらためて開示されるとしています。 |
いつから影響が出る?
廃止の対象となるのは2027年3月期(2026年4月〜2027年3月)からです。
すでに2026年3月31日基準の優待は実施済み(2026年6月中旬にヤマト運輸で発送)で、これが最後の贈呈となります。これから買い付けても株主優待を受け取ることはできません。
配当についても、2027年3月31日を基準日とする期末配当が無配となります。
いずれも公開買付けの成立が条件です。同社株式はTOBおよびその後の一連の手続により上場廃止となる予定で、公開買付けの期間や価格などの詳細は、同日公表された意見表明プレスリリースに記載されています。
すでに保有している人はどうなる?
- 優待・配当の両方がなくなる発表ですが、背景は業績不振ではなくTOBによる非公開化です。性質が通常の優待廃止とは異なります。
- 同社はTOBに賛同し、株主に応募を推奨しています。買付価格は「期末配当を行わないこと」を前提に決められているとの説明です。
- 優待をこれから狙って買うことはできません。最後の贈呈は2026年3月末基準分で、すでに発送が終わっています。
- すでに株式を保有している場合は、TOBに応募するか、市場で売却するか、そのまま保有するかの判断が必要になります。TOBの価格・期間は意見表明プレスリリースで確認しましょう。
- 配当は年間47円の予想が0円に修正されました。前期は分割前ベースで137円の実績があり、インカム目的で保有していた場合は前提が大きく変わります。
- 公開買付けが不成立となった場合は、配当方針・優待方針があらためて開示される予定です。TOBの帰趨によって扱いが変わる点は押さえておきましょう。
- 同社は「純正ごま油」で知られるごま油最大手です。優待品としての人気が高かっただけに、ファンには残念な発表といえます。
初心者目線で見たいポイント
かどや製油(2612)は、「純正ごま油」で知られるごま油の最大手メーカーです(東証スタンダード市場・東証業種は食料品)。食品ごまの製造・販売も手がけており、決算期は3月です。
今回の発表は、株主優待の廃止と、配当を出さない(無配にする)という2つのお知らせです。ただし理由は業績の悪化ではありません。
1. 「株式会社ITG-Gホールディングス」という会社が、かどや製油の株式を買い集めるTOB(株式公開買付け)を行います。かどや製油はこれに賛成し、株主に応募をすすめています。
2. TOBが成立すると、かどや製油の株式は証券取引所に上場されなくなる(上場廃止)予定です。
3. これに伴い、2027年3月期から株主優待を廃止します。最後の優待は2026年3月末時点の株主向けで、すでに2026年6月中旬に発送されています。
4. 2027年3月期の配当も47円の予想から0円に変更されました。
「TOB(公開買付け)」とは、ある会社が「この価格で株を買います」と公表して、株主から株式を買い集める手続きのことです。すでに株式を持っている方は、TOBに応募するか市場で売却するかなどの判断が必要になります。価格や期間は同日公表の別資料に記載されています。投資判断はご自身の責任でお願いします。
まとめ
かどや製油の今回の発表は、株主優待制度の廃止という内容でした。
かどや製油(2612)が株主優待制度の廃止と2027年3月期の無配を発表しました。株式会社ITG-Gホールディングスによる公開買付け(TOB)に賛同・応募推奨を表明したうえで、TOBが成立することを条件に、2027年3月期より株主優待制度を廃止します。これにより2026年3月31日時点の優待対象株主への贈呈(2026年6月中旬発送)が最後となります。あわせて2027年3月期の期末配当予想を1株47円から0円へ修正しました。TOBおよびその後の手続きにより同社株式は上場廃止となる予定で、公開買付けが成立しなかった場合は配当方針・優待の実施方針をあらためて開示するとしています。
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出典:会社開示資料・IR資料(かどや製油株式会社「2027年3月期配当予想の修正(無配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ」2026年9月14日)
※本記事はIR情報・株主優待情報を紹介するものであり、特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。開示資料をもとに筆者が要約しています。記事作成にはAIツールを補助的に利用しています。最新情報は必ず公式資料をご確認ください。
