ASNOVA(9223)優待変更|現行優待は9月末で終了、新制度は1,000株×1年へ

ASNOVA(9223)が、株主優待制度の内容を変更すると公表しました。プラス面・マイナス面それぞれを整理します。
今回のポイント
- 現行の「ASNOVAプレミアム優待倶楽部」は2026年9月30日を基準日とする贈呈をもって終了(2026年9月14日取締役会で決議)
- 後継として「『ASNOVA×monotomoi』ギフト」を、2027年3月31日を第1回基準日として導入する制度案を決定
- 新制度案の対象は1,000株(10単元)以上を1年以上継続保有する株主。現行の500株以上・継続保有条件なしから大きくハードルが上がります
- 回数も年2回(3月末・9月末)から年1回(3月末)へ。内容はポイント制からカタログ商品(1,000〜4,999株で5,000円相当、5,000株以上で10,000円相当)に変わります
- 現行ポイントの交換期限は2027年2月28日。期限を過ぎると失効し、翌期以降へ繰り越せません
- 経過措置:2026年9月30日時点で500株以上を保有し、2027年3月31日に持株会社株式を1,000株以上保有していれば、第1回の対象になります
- 新制度は持株会社「ASNOVA Companies」成立後(2026年10月1日以降)の取締役会で正式決定予定の「案」です
ASNOVAが株主優待制度を変更
2026年9月14日、株式会社ASNOVAは株主優待制度の変更を発表しました。今回の発表では、株主優待制度の変更が示されています。
変更の背景は?
同社は2026年10月1日を効力発生日として単独株式移転により持株会社「株式会社ASNOVA Companies」を設立し、持株会社体制へ移行する予定です。この移行を機に成長投資と株主還元のあり方を見直したもので、M&A・人的資本・事業基盤の強化といった将来の企業価値向上に資する投資へ経営資源を優先的に配分する方針を示しています。あわせて、IRイベント等での株主との対話で「還元の量だけでなく、ASNOVAらしさや株主であることの意義を感じられる内容を求める声」が多かったことを踏まえ、優待の内容自体も見直したと説明しています。なお同社は、本件が株主優待に係る費用の適正化を通じて2028年3月期から業績にプラスに寄与する見込みとしています。
何が変わる?

| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| 【現行】「ASNOVAプレミアム優待倶楽部」 ・基準日:毎年3月末日・9月末日(年2回) ・対象:500株(5単元)以上(継続保有条件なし) ・内容:保有株数に応じた優待ポイント(1pt≒1円)を1基準日あたり進呈 500〜599株:5,000pt/600〜699株:7,000pt/700〜799株:9,000pt/800〜899株:11,000pt/900〜999株:13,000pt/1,000株以上:15,000pt ・約5,000種類以上の商品から交換(贈呈時期は3月末分が5月下旬、9月末分が11月下旬) |
【新制度案】「『ASNOVA×monotomoi』ギフト」(持株会社で正式決定予定) ・基準日:毎年3月31日(年1回)/第1回は2027年3月31日 ・対象:1,000株(10単元)以上を1年以上継続保有する株主 ・内容:保有株数に応じたカタログ商品 1,000株〜4,999株:5,000円相当の商品 5,000株以上:10,000円相当の商品 商品は、全国のつくり手を訪ねて品質・つくり手の姿勢・地域とのつながり・社会的意義を基準に「monotomoi」(株式会社エンクルが提供するサービス)が選定した品を掲載するカタログから選ぶ形式です。同社グループが共感する企業の商品・サービスも順次追加される予定です。 ※継続保有の通常判定(2028年3月31日基準から):基準日を含む直近3回(9月末・3月末)の株主名簿に同一株主番号で連続して記載され、各時点で1,000株以上を保有していること。10,000円相当の区分は3回すべてで5,000株以上の保有が必要です。 |
いつから影響が出る?
現行制度の最終基準日は2026年9月30日です。同日時点で500株以上を保有する株主には、従来どおりポイントが付与されます。
同社株式は株式移転により2026年9月29日に上場廃止となる予定で、最終売買日は2026年9月28日(月)です。この日に成立した取引は2営業日後の9月30日に受渡しとなるため、9月28日までに買い付ければ9月30日現在の株主名簿に記載されると会社は説明しています。
現行ポイントの交換期限は2027年2月28日です。期限を過ぎると失効し、翌期以降に繰り越すことはできません。
その後のスケジュールは、2026年10月1日に持株会社「ASNOVA Companies」設立、2026年10月頃に持株会社で新制度を正式決定(決定次第あらためて公表)、2027年3月31日が新制度案の第1回基準日、2027年6月頃に第1回の案内送付(予定)となっています。
すでに保有している人はどうなる?
- 率直にいえば、優待の水準としては大幅な縮小です。現行は500株で年2回×5,000pt=年10,000pt相当でしたが、新制度案では1,000株以上でも年5,000円相当の商品1回のみになります。
- ハードルも上がります。必要株数が500株→1,000株、さらに1年以上の継続保有が条件に加わります。
- 回数も年2回から年1回に減り、9月末基準の贈呈がなくなります。
- 見落としやすいのが現行ポイントの交換期限(2027年2月28日)です。期限を過ぎると失効するため、9月末基準で受け取ったポイントは必ず期限内に交換しましょう。
- 一方で経過措置が用意されています。2026年9月30日時点で500株以上を保有していれば、2027年3月31日に1,000株以上を保有することで第1回優待の対象になります(1年以上の継続保有要件を満たす扱い)。
- 現行制度の最後の権利を取りたい場合、最終売買日は2026年9月28日(月)です。上場廃止日(9月29日)ではない点に注意しましょう。
- 会社は成長投資への資本配分を優先する方針を明確にしており、優待の縮小は還元方針の転換の一環です。優待利回りを前提に保有していた場合は前提が変わります。
- 新制度はあくまで「案」で、持株会社成立後の取締役会で正式決定される予定です。最終的な内容は続報を確認してください。
初心者目線で見たいポイント
ASNOVA(9223)は、建設現場で使う「くさび式足場」のレンタルを手がける会社です(東証グロース市場・名証ネクスト市場・東証業種はサービス業)。中小の足場施工会社への貸し出しに強みがあり、本社は名古屋市、決算期は3月です。
今回の発表は少し複雑なので、順に整理します。
1. 同社は2026年10月1日に持株会社「ASNOVA Companies」をつくって、その傘下に入ります(グループの形を変える再編です)。これに伴い、ASNOVAの株式は2026年9月29日に上場廃止となり、株主は自動的に持株会社の株主になります。
2. 今の株主優待(ASNOVAプレミアム優待倶楽部)は2026年9月30日が最後です。
3. 代わりに2027年3月末から新しい優待を始める案が示されました。ただし1,000株以上を1年以上持っている人が対象で、もらえるのは5,000円相当(1,000〜4,999株)または10,000円相当(5,000株以上)のカタログ商品、回数は年1回です。
4. 今のポイントは2027年2月28日までに商品と交換しないと消えてしまいます。
5. 2026年9月30日に500株以上を持っていた人は、2027年3月末に1,000株以上を持っていれば、新制度の第1回からもらえる救済措置があります。
新しい優待は「案」の段階で、持株会社ができた後に正式に決まる予定です。投資判断はご自身の責任でお願いします。
まとめ
ASNOVAの今回の発表は、株主優待制度の変更という内容でした。
ASNOVA(9223)が株主優待制度の見直しを発表しました。現行の「ASNOVAプレミアム優待倶楽部」は2026年9月30日を基準日とする贈呈をもって終了し、後継として2027年3月31日を第1回基準日とする「『ASNOVA×monotomoi』ギフト」を導入する制度案を決定しています。新制度案は毎年3月31日の年1回で、対象は1,000株以上を1年以上継続保有する株主。1,000〜4,999株で5,000円相当、5,000株以上で10,000円相当のカタログ商品を贈呈します。現行は年2回・500株以上でポイント5,000〜15,000ptだったため、水準・条件ともに縮小です。現行ポイントの交換期限は2027年2月28日で、以降は失効します。2026年10月1日に持株会社「ASNOVA Companies」へ移行予定で、新制度は持株会社成立後の取締役会で正式決定される予定です。
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出典:会社開示資料・IR資料(株式会社ASNOVA「現行株主優待制度の終了および持株会社における新株主優待制度の導入方針について」2026年9月14日)
※本記事はIR情報・株主優待情報を紹介するものであり、特定の有価証券への投資を推奨するものではありません。開示資料をもとに筆者が要約しています。記事作成にはAIツールを補助的に利用しています。最新情報は必ず公式資料をご確認ください。
